ロッテ・吉井新監督 野村監督から学んだ人心掌握術で選手育てる【一問一答】
ロッテの吉井理人新監督(57)がデイリースポーツのインタビューに応じ、近鉄、オリックスで仰木彬氏、ヤクルトで野村克也氏から学んだ野球哲学、人心掌握術で、選手を一流に育てるプランを明かした。以下、一問一答。
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-井口監督退任後、急転直下で就任要請を受けた。1日だけ考えて、就任を決めた理由は。
「オファーが来る前は投手コーチの仕事をまだ自分ではきわめていないと思っていたので、そこを追求しながら野球人生を終えるのだろうなと思っていましたが、思いがけないオファーで断る理由はなかったです。大変なのはわかっているけど、断ってはダメだと直感的に思ったので、『やります』と返事してしまった感じですかね」
-現役、コーチ時代で監督をやりたいと思ったことは。
「ないですよ。ないです。ちょうど(筑波大)大学院に行っている時に、プロ野球の監督になると寿命が縮むというデータを論文かコラムで見たんです。これはやらないほうがといいなと思ってたんですけどね(笑)」
-近鉄で仰木監督、ヤクルトでは野村監督の下でリーグ優勝を経験。名将から学んだ教えで生かしたいことはあるか。
「野村監督の時は一番、技術的にもプライムタイムだったので得たことは本当にいっぱいありました。野村監督って、言ってることと使われ方にギャップがあって、失敗した時にはボロカスに言うんですけど、失敗しても同じ場面でもう一回、使ってくれたりしました。すぐにチャンスが回ってきて、もうやる気がでましたね。信頼されているという実感があったんです」
(続けて)
「野村監督がかけてくれた言葉や野村さんの起用法をみて、モチベーションが高かったかなと感じているので、機会があれば選手に話していきたい。自分がコーチになってから理解したことはいっぱいあった。仰木監督時代の経験もそうですけど、いいところは自分では取り入れていきたいなと思っています」