ヤクルト２１年度のドラフト１位・山下輝投手が２４日、神宮外苑で調整を行った。２７日の日本シリーズ・第５戦（京セラ）では先発の可能性が濃厚だ。

　１年目から大役を任された。昨年のドラフト指名後は大学の寮のテレビで見ていた大舞台に立つ。「いずれはと思ってたんですけど、それが１年目で来るとは思っていなかった」と山下。「かなり緊張すると思います」と素直な心境を話した。

　プロ初勝利を挙げた９月３０日の広島戦以降は登板がなく、２度のシート打撃に登板。変化球全般の制球をテーマに調整を行い、３０日の同戦から使い始めたワンシームは「右にも左にも今のところ使えそうだなと感じている」と精度に手応えを感じている。

　日本シリーズで勝利投手となれば球団の新人では初の快挙。シリーズ３戦目、４戦目の結果次第では日本一が懸かる可能性があるだけに「もう持てる力を出し切るだけだなと思う。できることも自分は少ないと思うので、しっかり投げて勝ちに貢献できるように頑張りたいと思います」と力を込めた。