西武・松井稼頭央新監督「キーマンは僕」 メジャー時代の体験生かし常勝と育成両立目指す

 西武の松井稼頭央新監督(46)が18日、東京都内のホテルで就任会見に臨んだ。「常勝」と「育成」の両立を目指し、自身の米メジャー時代の体験に基づき、対話とスピードを重視した野球を展開していくことを宣言した。背番号はコーチ時代と同じ「77」で複数年契約を結んだ。

 リーグ最年少となる若き指揮官は表情を引き締めた。「前監督がつくりあげてきたライオンズを継承しつつ、常勝と育成を進めていく。責任は大きいが、自分らしく思い切ってやっていきたい。キーマンは僕なのかなと思う」と意気込みを語った。

 日米球界で積み上げた現役時代の豊富な経験を生かしていく。メジャーでは監督らの姿から対話の重要さを感じたといい、「しっかりとコミュニケーションをとり、コーチ陣で共有してやっていきたい」と力を込めた。

 自身の現役時代のようにチーム全体にスピードを求める。「走攻守でグラウンドを駆け巡り、スピード感のある野球を目指したい」。稼頭央ライオンズが19年以来のリーグ制覇&08年以来の日本一を目指していく。

 ◆松井稼頭央(まつい・かずお)1975年10月23日生まれ、46歳。大阪府出身。現役時代は右投げ両打ちの内、外野手。PL学園高から93年度ドラフト3位で西武入団。98年にパ・リーグ最優秀選手に選ばれ、02年に「トリプルスリー」を達成。04年にFAでメッツ移籍後、ロッキーズ、アストロズを経て11年に楽天でNPB復帰。18年から西武復帰し同年現役引退。最多安打2回(99・02年)、盗塁王3回(97~99年)。19年に西武2軍監督就任。22年は1軍ヘッドコーチ。23年から1軍監督。

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