先陣のオリックス・山本 必勝宣言「準備できてます」中嶋監督は「チャレンジ精神で」

 キャッチボールの合間におどけたポーズを決める山本(撮影・高部洋祐)
 会見を終え、ポーズを決める吉田正(左)と中嶋監督
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 「2022 パーソル クライマックスシリーズ パ」のファイナルSが、12日から京セラドームで開幕する。先陣を切るオリックスの山本由伸投手(24)は11日、ソフトバンクとの対戦を前に必勝を誓った。CSファーストSの戦いぶりも確認し、レギュラーシーズンから4試合連続本塁打中の柳田を警戒。「絶対に勝ちたい」と強い覚悟で臨む。また、中嶋聡監督(53)と吉田正尚外野手(29)は前日会見で意気込みを語った。

 悲願の日本一へ。まずは、エースが先陣を切る。山本はいつもと変わらず、ブルペンなどで調整した。「とにかく集中して頑張りたい。試合の準備はできています」。初戦に勝てば、日本シリーズ進出に大きく前進する。

 ただ、相手もポストシーズン18連勝と一筋縄ではいかない。「短期決戦でもすごく力を発揮するチーム」と右腕もその強さは理解している。さらに、4戦連続でアーチを描く柳田には、さらに警戒心を高めた。

 「もう、さすがでしたね。『やべぇ』みたいな感じでした。えぐかった。すごく調子もいいと思うし、ああいう一発がすごく勢いをつけてしまう。どの打者もですけど、気をつけて丁寧に、思い切って投げます」

 昨季はロッテを相手に、山本が初戦を完封勝利。今季も最高のスタートを切って、流れを作りたい。中嶋監督は山本への期待を問われると「それは聞いたらあかんよ。愚問やわ」と笑顔。全幅の信頼を寄せている。

 しかし、指揮官に気の緩みはない。今季はソフトバンクに15勝10敗と勝ち越したが「総合力は(オリックスより)上だと思っている」。レギュラーシーズンの数字は忘れ「チャレンジ精神の方が大きい」と挑戦者の気持ちで立ち向かう。

 チームは最終戦までもつれた優勝争いを、劇的に制した。その勢いは1週間以上が経過しても、変わらないはずだ。「目の前の試合を一つ一つ勝って、日本シリーズまでいけるように頑張りたい」と中嶋監督。リーグ覇者の貫禄を見せつける。

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