ロッテ新監督に吉井氏 常勝軍団形成へ 福浦コーチがヘッド兼打撃コーチに

 ロッテは7日、来季監督に吉井理人ピッチングコーディネーター(57)が就任すると発表した。井口資仁監督(47)のシーズン最終戦辞任表明の後、内外問わず人選を進め、「2025年プロジェクト」常勝軍団形成へ最適の逸材と判断された。また、森脇浩司ヘッド兼内野守備走塁コーチ(62)の退団を発表。後任に福浦和也1軍打撃コーチ(47)のヘッド兼打撃コーチ就任が決まった。

 球団は井口政権時代から掲げている目標理念「常勝軍団プロジェクト」を継承できる人材として、今季1、2軍の投手を統括するピッチングコーディネーターを務めていた吉井氏に来季監督を託すことを決めた。

 就任要請を受け、受諾した吉井氏は「ただ、ただ驚いています。これからは全体のマネジメントを任される立場になるということで身が引き締まる思いです」と責任を痛感。早速、来年に目を向け、「選手のパフォーマンス向上と人間力の向上の二つを上げること。そして最終的には勝つこと。10月に大舞台に立てることを目指していきます」と日本シリーズ出場を掲げた。

 選手育成と投手起用の手腕に定評がある。日本ハムコーチ時代には大谷翔平(エンゼルス)を、ロッテでは19年から1軍投手コーチを務め、佐々木朗を育てた。河合オーナー代行兼社長は「2025年に常勝軍団になる目標に向かって、共通の認識で戦っていただける方。常勝軍団を作ってくれる監督だと期待しています」と強く願った。

 今季最終戦の井口監督電撃辞任から5日。その間、森脇ヘッド兼内野守備走塁コーチら首脳陣7人が退任しコーチが刷新される中、新ヘッドコーチには福浦1軍打撃コーチが打撃コーチ兼任で就任。今季5位の悔しさをバネに新たな顔ぶれで再スタートを切る。

 ◆吉井 理人(よしい・まさと)1965年4月20日生まれ、57歳。現役時代は右投げ右打ちの投手。箕島から83年度ドラフト2位で近鉄入団。95年にヤクルト移籍。98年にFAでメッツ移籍後、ロッキーズ、エクスポズに在籍。03年にオリックスで日本球界復帰。07年ロッテで現役引退。日本ハム、ソフトバンクで投手コーチを経て19年からロッテ投手コーチ。22年から同ピッチングコーディネーター。最優秀救援(88年)。日本通算成績は385試合89勝82敗62セーブ、防御率3.86。メジャー通算成績は32勝47敗、防御率4.62。

 ◆福浦 和也(ふくうら・かずや)1975年12月14日生まれ、46歳。千葉県出身。現役時代は左投げ左打ちの内野手。習志野から93年度ドラフト7位でロッテに投手として入団。プロ1年目途中に野手転向。18年から兼任コーチ。19年の現役引退後は1軍打撃コーチなどを歴任。現役通算2235試合で打率.284、118本塁打、935打点、2000安打。首位打者1回(01年)、ベストナイン1回(10年)、ゴールデングラブ賞3回(03・05・07年)。

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