ヤクルト・高津監督 引退の3人へ感動スピーチ「みんな見てましたよ、あなたの底力を」に嶋、感極まる

 ファンにあいさつをする高津監督(撮影・佐々木彰尚)
 引退セレモニーでVTRを笑顔で見つめる(左奥から)嶋、坂口、内川(撮影・高石航平)
 内川と坂口(右)を労う高津監督(撮影・金田祐二)
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 「ヤクルト8-2DeNA」(3日、神宮球場)

 すでに優勝を決めていたヤクルトがCSで対戦する可能性があるDeNAに快勝して、リーグ最終戦を終え、リーグ戦を締めくくった。

 試合後、高津監督は今季終了のセレモニーであいさつにたち「ディフェンディングチャンピオンとして戦ってきました。ただ、目標はまだ1つしか達成しておりません。これから長い長い険しい道かもしれませんが、2連覇という偉業に向けて頑張っていきたいと思っております」と、日本一に向けて決意を語った。

 そして、この日、引退試合を迎えた内川、坂口、嶋の3人に思いを込めたメッセージを送った。

 「本日、大事なスワローズファミリーの3人がユニホームを脱ぎます。内川、あなたのバッティング技術は、相手チームを相当驚かせたと思います。記録にも記憶にも残る大打者だったと思います。グッチ、坂口、なんとなく昭和感の残る、痛くても痛いと言わない男、しんどくても歯を食いしばって戦う姿は若い選手が見ていました。近鉄バファローズの最後の1人として、今も残る近鉄ファンが寂しくも大きな拍手をあなたに送っていると思います。そして嶋、スワローズにきてからはけがとの戦いで思うようなパフォーマンスを発揮することはできなかったかもしれません。それでも、ベンチの中で発する言葉は、選手の背中を押すすごく勇気の出る言葉でした。私自身、少し野村監督の影を思い出したりすることもありました。星野監督も野村監督も今、天国であなたに拍手を送っていると思います。みんな見てましたよ、あなたの底力を。本当にお疲れ様でした」。指揮官の思いやりたっぷりのスピーチに3選手は感極まった表情をみせ、嶋は帽子で表情を隠した。球場は温かい拍手に包まれた。

 そして、ファンに向け「(CSファイナルステージ開幕の)10月12日、またここでお待ちしております。ぜひ素晴らしい戦いをしましょう・今年もみなさんで大きなものを獲りにいきましょう」と、呼びかけた。

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