【オリックス宮城の優勝手記】朗希投手に来年勝ちたい 励みになった同期・クレの頑張り

優勝の瞬間にナインと駆け出す宮城(中央)=撮影・西岡正
デイリースポーツに手記を寄せた宮城(球団提供)
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 「楽天2-5オリックス」(2日、楽天生命パーク宮城)

 球団26年ぶりのリーグ連覇。高卒3年目の若き左腕が、今季も先発ローテの一角を担った。オリックスの宮城大弥投手(21)がデイリースポーツに手記を寄せた。自身を支えたナインの存在、同学年の“友達”への思いなどを語った。

  ◇  ◇

 今季はすごく波があった1年。前半の苦しんだ時期は技術不足もありましたし、去年がいい結果だったので、今年も結果を残さないと、と勝手な思いがありました。悔しい気持ちがたくさんあって、何とか早く1勝でも挙げたいなと。良くなったきっかけは、いいか悪いかわからないけど、あまり結果を考えなくなったことです。

 クレ(紅林)が同期として頑張っていて、僕も頑張らんとな、という気持ちも大きかったです。寮でも遠征先でもよくしゃべる。お互い励みになってたらなと。クレの存在は大事だなと思いますね。

 自分を成長させてくれたのは、7月13日・ソフトバンク戦での負け完投の時。次にやり返したいと思っていたからこそ、プロ初完封ができたと思います。ただ、今年は正直、去年より成長できているかどうか僕自身もわかりません。少し褒めてあげるなら、オンとオフがきっちりできたこと。去年は、いっぱいいっぱいで1年間やってきた。今年は余裕ではないですけど、中5日も経験させてもらった。中5日での登板は自信になりました。

 ロッテの佐々木朗希投手とは、世間的にめちゃくちゃ比較されます。今は情報社会なので、ツイッターとかで見るんですけど、僕は佐々木朗希派(笑)。何とも思いません。でも、彼がプロ野球の世界を盛り上げて、友達としてはうれしく思います。ただ、完全試合をされた時は一番悔しかったです。僕は彼を友達のつもりで接しています。戦う時は相手ですけど、戦っていない時は友達、ファンとして見ています。来年は投げ合えることができたら、勝ちたいな。

 能見さんのアドバイスは助けになりました。一つは「投げやりにならない」こと。その言葉がいいきっかけになりました。いつも、「まだまだ伸びしろはある」と言ってくれる。そこは、自信にしたいです。能見さんを成功者として僕は見ている。その中でも苦労があったり、落ち込んでいる時もあったと引退スピーチで言われていた。能見さんでもあったんだなと思うと、改めてプロの世界で18年間っていうのは、本当にすごいなと思いました。いつかは超えられるような選手になりたいです。

 連覇はとてもうれしいですが、個人としては、シーズンでのここ一番だった、9月27日の楽天戦で失敗してしまった。大事な一戦で負けてしまったことは、本当に悔しいです。先発として、情けないなと思いました。もし、CSや日本シリーズで投げさせてもらえるチャンスがあるなら、しっかりやり返したいと思います。(オリックスバファローズ投手)

 ◆宮城 大弥(みやぎ・ひろや)2001年8月25日生まれ、21歳。沖縄県出身。171センチ、78キロ。左投げ左打ち。投手。興南から19年度ドラフト1位でオリックス入団。20年10月4日・楽天戦(京セラドーム)でプロ初登板初先発。21年は23試合で13勝4敗、防御率2・51。21年新人王。

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