「オリックス１－６楽天」（２７日、京セラドーム）

　最後も渾身（こんしん）の真っすぐで締めた。楽天・則本が９回３安打１失点の好投で今季初完投勝利。これで自身２年連続８度目の２桁１０勝目を挙げた。「初回から飛ばして、いけるところまでと思って投げた結果、完投できてよかった」と納得の表情を浮かべた。

　この日は、初回から今季自己最速の１５６キロをマークするなど、エンジン全開。二回に１点は失ったが、中盤以降は変化球も交えながら、相手打線を手玉にとった。

　負ければ自力でのＣＳ進出が消滅する可能性もあった一戦。「１試合も落とせない試合が続くので、勝ててよかった」とホッとした様子。「とにかく勝って、必ずＣＳに進出して下克上を狙いたい」。頼れるエースがここぞの場面で力を発揮した。