中日 涙、涙の福留「僕は本当に幸せ者です」9度の胴上げ 虎党にも感謝伝える

 「中日3-9巨人」(23日、バンテリンドーム)

 中日・福留孝介外野手(45)が引退試合を行い、九回の現役最終打席で二飛に倒れた。ベンチへ戻ると立浪監督と抱擁し、涙がこぼれた。

 引退セレモニーでも荒木コーチらから花束を手渡されると、再び涙を流した。セレモニーでは古巣、阪神ファンに向けてもメッセージ。「8年間、日本一のグラウンドで熱狂的なファンの皆さんの前でプレーさせて頂き、最後の甲子園球場の時にはライトスタンドから大きな福留コールを頂き、僕の一生の宝物です」と語った。

 そして、「2年前、このドラゴンズに帰ってきて、もう一度、このユニホームでプレーできたこと。自分の野球人生がスタートしたこの場所で、ファンの皆さんの声援に包まれてユニホームを脱げる、僕は本当に幸せ者です」と感謝の言葉を述べ、「僕は今日でユニホームを脱ぎますが、ドラゴンズにはまだまだ期待の選手がたくさんいます。ドラゴンズファンの皆様、これからもドラゴンズのご声援、よろしくお願いします」と頭を下げた。挨拶を終えると仲間から背番号と同じ9度、胴上げされた。

 この日は24年間のプロ野球人生に終止符を打つ、ラストゲーム。試合には九回から守備で途中出場し、右翼のポジションへ就いた。打球が飛ぶことはなかったが、名手に大きな拍手が送られた。

 試合後にはWBCで監督、選手の間柄だった巨人・原監督が花束を手に福留のもとへ。握手、熱い抱擁を交わすと、スタンドからまた大きな拍手がわき起こった。

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