山田陽翔 悔し守護神デビュー 2失点で同点許す「真っすぐが走らない」

 「U18W杯・1次リーグ、日本5-4パナマ」(11日、サラソタ)

 1次リーグB組の日本はパナマに5-4でサヨナラ勝ちし、3戦3勝とした。2点リードの七回には、今秋ドラフト候補の近江・山田陽翔投手(3年)が今大会初登板。しかし、2安打2失点で同点に追いつかれるなど、守護神デビュー戦はホロ苦い内容に。同点の七回1死満塁で広陵・内海優太内野手(3年)が犠飛を放ち、試合を決めた。

 主将として何とか踏ん張った。守護神を任され、今大会初登板となった山田。同点に追いつかれても勝ち越しは許さず。勝利への執念を込めた投球でサヨナラ勝ちへとつないだ。

 「本当に力不足。真っすぐが走らない分、他の変化球が生きてこなかった」

 悔しさをにじませるのは、2点リードの七回から上がったマウンドだ。先頭打者は2球で追い込むと、低めの変化球でバットに空を切らせて3球三振。このまま圧巻の投球で締めるかと思われたが、8番打者に四球を与えるとリズムが崩れた。続く打者には三塁線を破る二塁打を浴びて1死二、三塁のピンチを背負う。

 反撃ムードで一気に盛り上がりを見せるパナマベンチ。迎えた1番打者に左前適時打を許すと、悪送球も絡んで同点とされた。その後は後続を抑えて追加点を阻止。ただ、仕事を果たせず、唇をかみ締めてベンチへと引き揚げた。

 日本代表チームをまとめる主将の粘りに仲間が応えて開幕から3連勝でグループ首位。次戦は12日(日本時間13日)にオーストラリアと戦う。「(チームは)例年に比べて少し劣る実力といわれている中、団結力で勝っていくしかないと思っている。ミスを少なくして勝ち進んでいきたい」と山田。悲願の初優勝へ、右腕は状態を高めるだけだ。

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