中日・福留 現役ラスト甲子園で“異例”のセレモニー 両軍ファンが温かい拍手を送る

 近本(左)から花束を贈られる福留(撮影・山口登)
 福留は花束を贈られファンの声援に応える(撮影・山口登)
甲子園のファンに手を振る福留(撮影・飯室逸平)
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 「阪神6-2中日」(12日、甲子園球場)

 今季限りでの現役引退を表明している中日・福留孝介外野手(45)が12日、甲子園に別れを告げた。出場選手登録はされていなかったが、関西遠征に帯同していたベテラン。試合後に“異例”のセレモニーが行われ、両軍ファンから温かい拍手が送られた。

 マウンド付近で近本、坂本、岩貞から花束を受け取り、少し恥ずかしげに受け取った福留。右翼席の虎党、そして左翼席の竜党に深々と頭を下げる。一度はベンチまで戻ったが、今度は右翼、左翼まで走っていき、ファンに感謝の視線を向けた。その後、突発的に阪神在籍時の応援歌をファンが合唱。甲子園が一つになった。

 試合前は練習にも参加。“大トリ”で打撃ケージに入ると、スタンドのファンから自然と拍手が沸き起こった。最初はいい当たりが出なかったが、徐々に快音を響かせ始める。最後の一振りを福留らしい右翼席へのホームランで締めると、大きな拍手が起こった。

 この日は、自らの練習が終わってからも福留の登場を待っていた阪神・藤浪と握手をして談笑。その輪に糸原、大山も加わって言葉を交わした。

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