5カ月ぶり3勝目のDeNA・上茶谷 伊藤光からの「お前しばくぞ」の喝に奮起
「DeNA9-2阪神」(9日、横浜スタジアム)
DeNA・上茶谷大河投手が、4月16日のヤクルト戦(横浜)以来、約5カ月ぶりの白星となる3勝目を挙げた。
初回は散々だった。無死から中野、糸原と連続四球。無死一、二塁で近本に右前へ先制適時打を浴びると、1死一、三塁では大山に右犠飛を浴び、2失点した。
実はげきが入っていた。糸原の打席で捕手の伊藤光がマウンドへ。上茶谷に「おい、お前、しばくぞ」と喝。右腕は「逆に柔らかくなったというか、ちょっと笑いが出て、そこで何かとけてよくなりました」と効果抜群だった。
そんなげきに、尻上がりに調子を上げた右腕。五回の打席で代打を送られたが、一挙7得点のビッグイニングで逆転し、勝利投手の権利が恵まれた。同点、逆転の暴投の際は、感情を爆発させていた。
シーズン序盤は絶好調だったが、けがやコロナでたびたび離脱。だがこの最終局面で戻ってきて「ラストスパート頑張って行きます。応援よろしくお願いします」とファンに声を届けた。