ヤクルト・村上 3安打で安打数もトップ近本に並んだ 連勝ストップも主砲は止まらない
「ヤクルト1-5中日」(3日、神宮球場)
何度快音を積み重ねても、ヤクルト・村上宗隆内野手が表情を緩めることはなかった。史上最年少50号を放った翌戦は、猛打賞の安打祭り。「1本のホームラン、1本のヒットで満足せず、明日、明後日と成長したい。打ちたいと思っているので」。懸命にチャンスメークをするも、勝利には導けなかった。
まずは二回だ。2ストライクから、高めの直球を振り抜いた。鋭い打球は一気に左中間を抜け、先頭で二塁打を記録。さらに四回は中前打、九回には守護神のR・マルティネスから右前打を放った。
驚異の五冠だ。打率・341、50本塁打、123打点と打者の主要3部門でトップを総なめ。また2位と1割の差をつける出塁率・477に加え、この日の3安打で阪神・近本に並ぶ140安打とし、安打数もトップタイに再浮上した。
劣勢の場面でもバットで食らいつき、ベンチでは声を張り上げる。共に連覇を目指す仲間が支えだ。「チーム一丸で勝ちをもぎ取っていきたい」。圧倒的な個人成績を残した、その先へ。村上はチームの勝利だけを目指していく。



