近江“鉄腕”山田が涙 最後の夏終わる 歴代5位タイ11勝、歴代3位115奪三振 記録と記憶残し

9回、近江・山田陽翔が左飛に倒れゲームセット(撮影・高部洋祐)
5回、ファウルを打ち悔しがる近江・山田陽翔(撮影・高部洋祐)
7回、星野世那(手前)にマウンドを譲る近江・山田陽翔(撮影・伊藤笙子)
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 「全国高校野球選手権・準決勝、下関国際8-2近江」(20日、甲子園球場)

 近江は下関国際の勢いを止められず、2年連続4強敗退となった。センバツに続く2季連続の決勝進出はならなかった。

 5試合連続の先発となったエースで4番の大黒柱の山田は、制球が定まらない中で5回まで2失点と粘りをみせていたが、六回に2点を勝ち越されると、七回途中で降板。132球7安打7四球7奪三振5失点だった。今大会の球数合計は644球。甲子園通算歴代5位タイの11勝、通算奪三振は歴代3位の115個をマーク(1970年以降)。聖地に確かな記録と記憶を残し、“湖国の鉄腕”は最後の夏を終えた。試合後、アルプスへの挨拶後には、涙がこぼれた。試合後は進路について「プロ野球にいけるのであれば、いかせていただきたいと思います」と話した。

 近江は2点を追う三回に清谷の右中間三塁打で1点を返し、さらに2死三塁から山田が三塁ベースに当たる幸運な二塁打を放ち、同点。しかし、仲井の前にあと1本が出なかった。

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