まさかの敗戦も自ら敵将と握手 大阪桐蔭・西谷監督の行動に甲子園どよめく ネット称賛

 敗戦に涙する大阪桐蔭ナイン(撮影・北村雅宏)
 ウイニングボールを山下世虎主将(左)から受け取り、満面の笑みを浮かべる下関国際・坂原秀尚監督(撮影・伊藤笙子)
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 「全国高校野球選手権・準々決勝、下関国際5-4大阪桐蔭」(18日、甲子園球場)

 春夏連覇を狙った大阪桐蔭が、九回逆転負けでまさかの敗退を喫した。

 試合後、敗れた大阪桐蔭ナインは号泣。その様子を西谷浩一監督も無念の表情で見守っていた。ただ、一塁側ベンチ前で整列して待機していたところで、引き上げようとした下関国際ナインが近づくと、自ら敵将の坂原監督のもとへ歩み寄って握手。甲子園のファンからはどよめきと拍手が起こった。

 甲子園では勝者チームが先に引き上げるため、一塁側のチームが敗れると、監督同士が短い時間で頭を下げたり言葉を交わしたりという光景はみられる。ただ、握手まですることは珍しいシーンで、“横綱”大阪桐蔭の西谷監督が取った行動には驚くファンも多かった。

 西谷監督は試合後のインタビューなどでも相手に対する敬意であふれる人柄で知られる。ネットでは「試合だけでなく良いものを見させてもらった」、「自ら握手した西谷監督、素晴らしかった」、「ああいう姿勢は人柄なんでしょうね」など称賛の声が寄せられた。

 大阪桐蔭は秋の神宮大会、センバツも制していたが、初の“3冠”はならず。西谷監督は「勝ちに結び付けるのが監督の仕事。それができず非常に残念です」と、最後まで無念そうに振り返った。

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