大阪桐蔭 逆転星で春夏通算70勝 PL抜いて史上最速 海老根が逆襲号砲

 「全国高校野球選手権・1回戦、大阪桐蔭6-3旭川大高」(10日、甲子園球場)

 苦境に立たされた常勝軍団を甲子園の浜風が援護した。大阪桐蔭が1点を追う六回だ。先頭・海老根優大外野手(3年)のバットから放たれた白球は高々と舞い上がった。右から左へ流れる風に乗り左翼席に到達。今大会チーム1号となる同点ソロが流れを引き寄せた。

 「初戦の難しさというのも分かっていたんですけど、それ以上のものがあった。粘って粘って後半勝負というのをみんなで声をかけていた」

 序盤のペースは旭川大高に握られた。三回までに3点を先行される予想外の展開。今夏、大阪大会を通じて初めて先制されたが、焦りはなかった。ジワジワと詰め寄り、海老根の一撃でゲームを振り出しに戻った。西谷浩一監督(52)から「うまく浜風が押してくれた」と褒められる待望の一発だ。

 さらに、同点の七回にも先頭の伊藤櫂人内野手(3年)が左中間にソロを放ち勝ち越し。今春のセンバツでは大会史上最多となるチーム11本塁打を放ち優勝した強力打線は夏も健在だ。

 貫禄を示す逆転勝利で春夏通算70勝目(不戦勝1を含む)。84試合での到達はPL学園の86試合を上回り史上最速となった。「初戦突破できてチームが勢いに乗ってくる。流れに乗っていきたい」と海老根。通算3度目の春夏連覇へ、目の前の敵を倒していく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス