「オリックス３－５日本ハム」（７日、京セラドーム大阪）

　ようやく鬼門を突破した。昨季から９連敗中、日本ハム・新庄ビッグボス就任から８連敗中だった京セラドームで、ようやく初勝利。連敗中に「そういうの全然興味ないっす」と話していたビッグボス。この日は取材対応せずに引き揚げた。

　初物尽くしの大阪初勝利だった。二回に片岡がプロ初安打。５日にはリプレー検証の末、安打が取り消された男が正真正銘の安打で先制の２点を呼んだ。六回には梅林がプロ初打点となる貴重な２点適時打。ともに３年目の“初”となる打撃で得点を重ねた。

　新庄ビッグボスは今季を「ある意味トライアウトの１年」と位置づけ、就任直後の予告通り負傷者と新人を除く全選手に１軍を経験させた。昨季まで１軍出場のなかった２人の活躍。新庄流を象徴する勝利だった。

　前日の試合後には「今のチームは経験が一番の成長。どんどん経験して、失敗して、成功して、身につけてもらって、強いチームを作っていく」と話していた。一矢報いた大坂夏の陣。意味のある勝利だった。