一関学院・寺尾が決めた サヨナラ勝ちで20年ぶり甲子園白星
「全国高校野球選手権・1回戦、一関学院6-5京都国際」(6日、甲子園球場)
一関学院(岩手)が延長十一回サヨナラ勝ちを収め、20年ぶりの甲子園白星を挙げた。
力ずくのバスターだった。5-5の延長十一回1死二塁、背番号1、寺尾皇汰投手(2年)の打球は中前に転がり、二走が本塁にヘッドスライディング。「最後まで振り抜いて内野の間を抜くことができた」という寺尾のサヨナラ打で、同校にとって20年ぶりの甲子園白星を挙げた。
好投した先発右腕の小野涼介投手(2年)から九回のピンチで継投し、同点とされていた寺尾。しかし、「点は取られたが、耐えて自分なりのいい投球ができた」と切り替え、その後は粘りの投球で自ら勝利をお膳立てした。高橋滋監督(50)は「近年は花巻東や盛岡大付などに勝たないと甲子園には行けない。(選手が)自主練習で毎日欠かさず打っている姿を目にしてきた」と打撃強化に胸を張った。