つば九郎 主催2000試合出場達成前に会見「じぶんでじぶんをほめてあげたい」宮本氏も登場

 「つば九郎主催2000試合出場 公式記者会見」に登場したつば九郎(撮影・佐々木彰尚)
 「つば九郎主催2000試合出場 公式記者会見」に登場したつば九郎(撮影・佐々木彰尚)
 「じぶんでじぶんをほめてあげたい」と書いたつば九郎(撮影・佐々木彰尚)
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 プロ野球・ヤクルトの人気マスコット、つば九郎が5日、東京会館で「主催2000試合出場公式記者会見」に臨んだ。ただ、本来なら4日の中日戦で達成していたはずの記録は、雨による試合中止で先送りに。史上1羽目の快挙達成直前の“前祝い”形式での会見となった。

 つば九郎は愛くるしい見た目と、それとは対象的な鋭い毒舌をフリップやスケッチブックを用いた筆談で繰り出すことで人気者になった。また、マスコットとしては異例のFA宣言を2度敢行。多くの企業からオファーを受けつつも残留し、ファンを安堵させた。恒例行事の契約更改と合わせて、オフシーズンも球界に話題を振りまいている。

 この日も筆談で「しょうじきうれしい もっといれてもうければ」と、会場にファンが集まったことを踏まえて心境をつづった。デビュー当初と比べて、「まずいえるのは あつかいがよくなった。おべんとうがでた」と待遇の向上を実感していた。人気の秘訣は「よわたりじょうず」と表現。記録には「じぶんで じぶんを ほめてあげたい」とした。

 つば九郎が「6さま」と慕う球団OBの宮本慎也氏がビデオでのメッセージのみかと見せかけて来場するサプライズもあった。宮本氏は、まだ記録達成前のため、神宮に行く前に交通事故にあうかもと懸念し「気を付けてね」と声をかけると、つば九郎も「ちかてつで」帰ると応じていた。また夜のパトロールも控えるように、宮本氏から勧められていた。

 球団公式ウェブサイトによると、マスコット歴は1994年から。同年4月9日の神宮球場での阪神戦でデビューした。最近は新型コロナウイルスで陽性判定を受けたり、記録達成直前に天候が恵まれなかったりと、逆風も受けているが、それすらも話題に変えてしまうしたたかさの持ち主でもある。

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