GT戦で両軍同時リクエスト→一気にダブルプレーの起因となったボナファイドルールとは?
「巨人-阪神」(3日、東京ドーム)
七回の阪神の攻撃で両軍監督が同時にリクエストし、ダブルプレーとなる珍しいプレーがあった。
1死一塁から阪神・梅野が放った遊ゴロを巨人・北村が捕球し、二塁へ送球。ギリギリのタイミングだったが、判定はアウトとなった。
まずこの判定に対して矢野監督がリクエストを要求。同時に原監督もベンチを出て、代走・熊谷のスライディングに対してリクエストを要求した。
熊谷が二塁へ滑り込んだ後、勢い余って右足が浮き、吉川の一塁への送球を妨害してしまったように映った。リプレー検証の結果、二塁の判定はアウト。さらにボナファイドルール(正しいスライディングか否か)が適用され、打者走者の梅野もアウトになった。
ボナファイドルールとは、野球規則6・01aの(6)「走者が明らかに併殺を行わせまいとして故意に打球を妨げるか、または打球を処理している野手を妨害したと判断したとき、審判員はその妨害をした走者にアウトを宣告するとともに、味方のプレーヤーが相手の守備を妨害したものとして、打者走者に対してもアウトを宣告する」を適用したとみられる。
木内球審は場内マイクで「初めに矢野監督からリクエストがありましたセカンドのタイミングはアウト。その後、原監督からもセカンドのスライディングに対してリクエストがありましたが、二塁走者の危険なスライディングと判断し、ボナファイドルールを適用して打者走者もアウトとします」と説明していた。