愛工大名電は亡き友と「19人で戦う」、センバツ8強星稜と初戦
「全国高校野球選手権・組み合わせ抽選会」(3日、大阪市内)
2年連続14度目出場の愛工大名電の対戦は、春のセンバツ8強で3年ぶり21度目の出場の星稜と、2日目第2試合で対戦する。
愛工大明電の主将、有馬伽久投手(3年)は「伝統もあり力もある星稜と甲子園でやれてうれしい。自分たちの野球をして悔いのないように戦いたい」と抱負。「チーム全員で守備からリズムをつくって打撃につなげる野球を、甲子園で発揮したい」と話した。
ベンチには19人目のナインがいる。地方大会1カ月前の6月1日に3年生部員の瀬戸勝登君が心不全で亡くなった。チームは大きく動揺したが、ベンチに瀬戸君のユニホームを飾り、心を一つに頂点まで駆け上がった。
有馬は「大会直前に仲間1人を失ってショックな気持ちがあったが、乗り越えてチームは強くなった。(甲子園でもベンチ入り)18人ではなく19人で、1戦1戦戦いたい」と、瀬戸君とともに聖地へ挑む。