楽天・田中将が6勝目“指揮官不在”で大黒柱が意地 粘りの投球で7回無失点

 「楽天7-0日本ハム」(30日、楽天生命パーク宮城)

 チームの緊急事態でも動じない。楽天・田中将はピンチの連続も粘り、7回無失点で6勝目。試合前、石井監督が新型コロナ陽性者との接触があったため自主隔離となり“指揮官不在”となった一戦で、大黒柱の意地を見せた。

 ピンチでも粘り強かった。四回は2死一、三塁とし、初めて得点圏に走者を背負ったが、「あの場面は大きかった」と清宮をこの日、最速151キロの直球で空振り三振に仕留めた。

 この三振をきっかけに「投球フォームがかみ合った」と感覚をつかむ。五回無死二塁からは3つの三振を奪うなど本塁を踏ませなかった。

 負ければ5月10日に最大「18」あった貯金がゼロになるというプレッシャーのかかる登板だったが、「ゲームを通して踏ん張ることができた」と納得の表情。後半戦上々のスタートを切った右腕は「絶対に優勝したいんで、チーム一丸となって頑張っていきます」と力強く締めた。

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