広陵撃破の英数学館 非常勤コーチで病気と闘う北別府学氏から昨夏に「諦めたら達成できない」の金言も

 九回2死二、三塁で広陵・真鍋を中飛に打ち取り勝利した英数学館・末宗興歩は、チームメートと喜びを爆発させる。
 九回2死二、三塁で広陵・真鍋を中飛に打ち取り勝利した英数学館・末宗興歩は、チームメートと喜びを爆発させる。
3回戦で英数学館に敗れ涙する広陵ナイン
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 「高校野球広島大会・3回戦、英数学館2-1広陵」(20日、バルコムBMWスタジアム)

 優勝候補筆頭の広陵を撃破し、4回戦に勝ち進んだ英数学館は、広島県東部の福山市にある私立校だ。14年までは休部状態だったが、18年から元広島のエースである北別府学さんが非常勤コーチとなり月1度の指導、技術はもちろん野球への取り組み方も学んだ。

 北別府さんは2020年1月から成人T細胞白血病の療養のためグラウンドでの指導はできていない。しかし昨夏、同校を訪れ「諦めたら達成できない。自分はできると思って大会に臨んでほしい」とエールを送るとともに「ブルペンで指導できるように自分もリハビリを頑張る」と話したという。

 北別府さんはその後も数々の病気を発症。しかし、解説者としての復帰や高校野球の指導を目標に病魔と闘っている。

 まだ北別府さんの指導はかなっていないが、「諦めたら達成できない」という金言を胸に選手が躍動。昨年の秋季大会1回戦では、今春の広島大会4強で元プロ野球選手の片岡新之介監督が率いる呉港を7-4で撃破。そして今夏は優勝候補の広陵も破った。

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