愛媛・新田 2年連続甲子園出場へ 逆転勝ちで初戦突破 指揮官「いい経験になった」

 「高校野球愛媛大会・2回戦、新田9-2松山南」(12日、坊っちゃんスタジアム)

 昨夏に愛媛県を制した第4シードの新田が、二回に先制されながらも逆転勝ちで初戦を突破した。

 2年連続甲子園出場へ、まさかのスタートを切った。二回2死走者なしから、失策で出塁を許すと、2死一、三塁のピンチを迎え、昨年もレギュラーだった遊撃・山内欣也内野手(3年)の適時失策で先制点を献上した。裏の攻撃ですぐさま逆転したが、五回にも失策が絡んで同点に追いつかれた。

 そんな中、エース・向井駿貴投手(3年)は三回終了で6個の三振を奪う快投。しかし不安定な守りに対して「打たせてリズムをつくった方がいい」と、中盤からは丁寧に低めを突いて打たせて取る投球にシフトチェンジ。7回2失点(自責0)、10三振奪う好投でチームを支えた。

 試合後、岡田茂雄監督(46)は「エラーすると思っていた。練習から見えていましたから」と厳しい表情。選手へ反省を促しつつ「向井、(2番手の)森(慎之助投手)という、絶対的なアドバンテージがうちにはある。守備の意識を再認識できた、いい経験になったと思う」と、意識改革のきっかけとして期待した。

 試合前日、第2シードの西条が初戦で宇和島東戦に敗退。西条勝利を予想していたという向井は「初戦は難しいし、怖いな、と思った」と、夏の怖さを改めて痛感。もう一度、聖地の土を踏むために、気を引き締める。

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