東海大菅生・エース鈴木「流れを変える投球」で聖地へ導く 右肘骨折から完全復活

 「練習試合、東海大菅生6-5聖望学園」(2日、亜大グラウンド)

 2年連続で夏の甲子園出場を目指す東海大菅生が聖望学園と練習試合を行い、6-5でサヨナラ勝ちした。最速148キロを誇るエース・鈴木泰誠投手(3年)は同点の九回に登板。三者凡退に抑える好投で、流れを引き寄せた。

 鈴木は昨秋に右肘頭を疲労骨折し、同12月に手術。リハビリを経て、今年3月にキャッチボールを開始し、5月に実戦復帰した。リハビリ期間はウエートやインナーを鍛えるトレーニングを実施。「手投げになってしまって肘に直接負担がかかっていた」と下半身の強化を重点的に行った。

 5月末には実戦復帰後初の練習試合で、自己最速を4キロ更新する148キロをマーク。「けがの期間に結構やっていたトレーニングが生きて、けがの前よりスピン量も多くなって球速も速くなったので感覚はよくなっている」とうなずいた。

 この日もキレのある直球と変化球をうまく織り交ぜて一飛、中飛、中飛と1回をぴしゃり。「自分が三者凡退に抑えて流れを変えようと思っていた」と、サヨナラ勝利の流れを作った。若林弘泰監督も「けがをしたときよりもよくなっている。手術したらバージョンアップした。まだまだ細いけど、体もしっかりしてきたし、力がついた。できることをこつこつやってきたんだなと。腕が痛くないという不安材料がなければフォームもよくなってくる」と成長を続けるエースに頼もしさを感じている。

 甲子園出場をかけた西東京大会は9日に開会式が行われ、10日から試合が始まる。東海大菅生は穎明館と明大中野八王子の勝者と初戦を対戦する。「0に抑えるのは当たり前で、流れを変えられるというか、チームにぐっと雰囲気がよってくるような投球ができるのが理想。秋、春と思うように投げられなかった悔しさを前面にぶつけて強気で押していく投球を見せたい」と右腕。高校最後の夏、エースの投球でチームに笑顔を咲かせる。

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