高松商・浅野 高校通算60発 量産体制のスラッガー スイッチにも本格挑戦

 第104回全国高校野球選手権の地方大会がすでに始まっている。まだ全国の舞台でベールを脱いでいない逸材も多く、今秋ドラフト候補を、デイリースポーツ・アマ野球担当が投手・野手に分けて紹介。今回は米大リーグ・ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏に並ぶ、高校通算60発を記録している高松商(香川)・浅野翔吾外野手(3年)ら野手4人を取り上げる。

  ◇  ◇

 170センチ、86キロ。決して恵まれた体格ではない。だが、分厚い体から繰り出される強烈な打球と、高校通算60本塁打の数字が、浅野の全国クラスの打力を証明している。

 春の四国大会は準決勝で敗退も、そこから本塁打を量産。これまでよりも下半身主導を意識し「今までよりもインパクトを大事にできた」と話す。その結果、約2カ月で16本を積み重ねた。5月中旬の済美との練習試合では1試合3発。しかも全て場外弾という規格外の結果を出した。3月の紅白戦を視察した西武の前田育成・アマチュア担当チーフは「非常に野性味のある選手」と評価。6月4日に行われた招待試合では、阪神が和田TAら4人態勢で視察した。

 昨秋以降、「おなか周りを中心に」約6キロの減量に成功。それによって打撃時に腰が回るようになり、打ってからの走り出しもスムーズに。本人も周囲も懸念していた打撃、飛距離への影響も感じられないという。また昨夏の新チーム発足から、「自分の幅を広げるため」と本格挑戦している両打ちも着実に形となっている。

 打撃だけではない。あるスカウトが「肩の強さは四国ナンバー1。全国でも上位クラス」と話すように、強肩と足の速さなど、身体能力の高さも魅力だ。

 昨夏の甲子園で本塁打を放ち、12月には米大リーグで活躍したイチロー氏(48)から直接指導を受けた。1月には新年の誓いとして、「甲子園出場」とともに「ドラフト指名」を掲げた。プロ入りの夢を胸に秘めるスラッガーに要注目だ。

 ◆浅野 翔吾(あさの・しょうご) 2004年11月24日生まれ、17歳。170センチ、86キロ、右投げ両打ちの外野手。屋島スポーツ少年団で野球を始め、屋島シーホークス、屋島中では捕手を務めた。U-15日本代表に選出され、主軸としてBFEアジア大会優勝に貢献。高松商では1年夏からレギュラー。昨夏の甲子園、智弁和歌山戦で本塁打を放った。

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