ソフトバンク首位返り咲き 周東が人生初サヨナラ弾 世代の星・松井裕に“下克上”

 「ソフトバンク3-1楽天」(18日、ペイペイドーム)

 昨季までプロ通算5本塁打のソフトバンク・周東が大仕事をやってのけた。同点の延長十回1死一塁。松井裕の内角高め直球を振り抜いた打球は右翼ポール際へ。切れることなくスタンドに突き刺さると、割れんばかりの拍手が響いた。2号2ランは人生初のサヨナラ弾となった。

 「慣れていなくて頭真っ白でした。サヨナラ打自体も初めて。チャンスに弱かった人生だったんで」

 この日は守備固めで九回から出場。その流れからの“下克上”だ。同学年の松井裕は桐光学園時代から注目を集め、ドラフト1位で楽天に入団。自身は東農大二で甲子園出場がなく、東農大北海道オホーツクを経て育成2位で18年に入団した。

 「高校時代から雲の上のような存在。テレビで見ていた人。“同級生感”は全くないですね」と周東。はい上がってきた男が“世代の星”とのプロ初対戦で意地を見せた。

 チームは楽天に連勝し、10日以来となる首位に返り咲いた。「あしたも勝ちきって首位を守りたい」。26歳の一振りがチームをまた勢いづけた。

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