「日本ハム１－３ロッテ」（１８日、札幌ドーム）

　会見場に、日本ハム監督の新庄ビッグボスは現れなかった。なすすべもない完敗。広報を通じての「コメントが見当たらないのがコメント」という就任史上初のお手上げ伝言が、この日の戦いぶりを象徴していた。

　相手先発はロメロ。５月１日の対戦時には、四回に一挙９点を奪う猛攻でＫＯしたが、この日は勝手が違った。得点は四回の４番・野村の約１カ月ぶりとなる４号ソロによる１点のみに終わった。

　その野村が悔やんだのは六回だ。１死から３番・清宮が右前打で出塁したが、野村は右飛に倒れた。「あそこで１本出せれば後ろにつながっていけたと思う。ああいうところで得点圏、チャンスを作れなかったのは敗因」とコメントが見当たらないボスに代わって主砲が敗戦を語った。

　前夜は九回に５点を失う大逆転負け。試合後は「向こうは明日の試合も乗っていくと思うので、その流れを止めるゲームをしていかないといけない」と誓っていたビッグボス。返り討ちに遭う痛い連敗となった。