オリックス・山本由伸 常に進化を求め、完全試合達成にも意欲
「西武0-2オリックス」(18日、ベルーナドーム)
オリックス・山本由伸投手(23)が西武11回戦で史上86人目、通算97度目のノーヒットノーランを達成した。打者28人に対して1四球を与えただけで、球数も102球に抑えた。
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山本由伸は生粋の野球小僧だ。シーズン中の息抜きは「野球ができるのが僕の楽しみ」と笑っていた。150キロを超える直球に、誰もまねのできない変化球を兼ね備える。それでも「次に目指すものがある」と自分を磨き続けてきた。
ここまでの大投手になることは想像できたのか-。「想像とかはあんまりないですね」。即答していた。ドラフト4位から、球界のエースに上り詰めても「今の状態を目指してやってるわけではない」とキッパリ。常に進化を求めている。
「目標もたくさんある」。その一つだったノーヒッターにはなれた。それでも、試合後には「今日の気持ちを忘れずにやっていたら、もしかしたらできるかな」と、完全試合達成にも意欲を見せた。
「野球は楽しいですよ。草野球をしている人もうまくなったらうれしい。僕ももっとうまくなりたい」。23歳の野球小僧は見えないゴールに向かって、走り続ける。(デイリースポーツ・今西大翔)