知的障害のある生徒の硬式野球挑戦をサポートする「甲子園夢プロジェクト」が１８日、慶応との合同練習会を行った。

　プロジェクトに参加した生徒たちは、慶応の野球部員たちとキャッチボールやシートノックを行い、最後は試合形式の練習をした。生徒たちは部員と笑顔で交流しながら、練習に参加。同プロジェクト代表の久保田浩司さんは「慶応という強豪校が相手をしてくれるのは非常に大きいこと」と慶応との合同練習開催に喜びを表した。

　練習終了後には、同プロジェクトが２１年３月６日に発足して以来初めて夏の高校野球に出場する、愛知県立豊川特別支援・林龍之介さん（３年）の壮行会が行われた。林さんは２２年１月に自ら「野球を学校でやりたい」と希望し、今夏の愛知県大会に連合チームで出場することとなった。出場が決まったことには「夢かと思いました」と喜び、大会に向けて「ヒットを打ってチームの勝利に貢献できるように頑張りたい」。夢に見た高校野球の舞台で１勝をつかみ取る。