楽天・岸12球団星 「やっと勝てた」7回0封5勝目
「楽天4-1広島」(9日、楽天生命パーク宮城)
故郷・宮城の夜空にクールな笑顔が映えた。楽天・岸が節目となる記録への最後の関門を越えた。7回6安打無失点で今季5勝目。西武時代から勝てていなかった広島戦の白星を手にして、プロ野球史上19人目の12球団勝利を達成した。
「やっと勝てたなと思っています」とこの1勝を振り返り、「やっぱり(広島に)勝てないかと思われなくてよかった」と本音をぽろり。七回2死満塁のピンチでは「同点にでもなったらあと何年後対戦できるか分からない」と思ってギアを上げると、中村奨を渾身の144キロ直球で見逃し三振に斬った。
2日の中日戦(バンテリン)はコントロールに苦しみ、今季最短の4回で降板。この1週間はいつも以上に「勝ちたい」と思いながらフォームのバランスの調整に努め、これが吉と出た。
石井監督も「本当に素晴らしいボールを投げてくれていた」と絶賛。「今日はありがとうございました」とファンにあいさつした岸は価値ある白星をさらに積み重ねる。




