大商大・高6回0封 大学全国デビュー戦で快投!3年ぶり8強導いた

 「全日本大学野球選手権・2回戦、大商大6-2日本文理大」(8日、東京ドーム)

 2回戦7試合が東京ドームなどで行われ、最速151キロで来秋ドラフト候補の左腕・大商大(関西六大学)の高太一投手(3年・広陵)が大学では初の全国の舞台で快投を披露した。日本文理大(九州地区大学野球)との2回戦に先発。五回までは無安打に抑えるなど6回1安打無失点で、3年ぶりの8強進出に貢献した。

 堂々の投球で任された仕事を全うした。大学では全国デビュー戦となった高。力みのない投球フォームで目の前の打者を淡々と料理していった。

 「一人一人のバッターを抑えようという気持ちで投げました」

 安定感抜群の投球で五回まで無安打。六回は先頭に中前安打を許したが、伸びのある直球に変化球も交えながら相手打線に的を絞らせず後続を抑えた。

 最速151キロ左腕で来秋ドラフト候補として名前が挙がる。広陵時代は、今秋ドラフト上位候補で同級生の大阪ガス・河野ら好投手の陰に隠れて控え投手だった。「広陵では1、2、3番手の投手とはレベルが全然違った。最初はその3人を見返してやろうと思っていました」。反骨心を糧に大学入学時から球速を10キロ以上アップさせ、同年代の注目選手の1人となった。

 プロ入りを目標とするが、まずは大学の頂点を狙う。「このチームで日本一になってから、プロ野球に評価してもらえたらいい」と高。目の前の一戦に集中し、さらにレベルアップする。

 ◆高 太一(たか・たいち)2001年9月26日、愛媛県新居浜市出身、20歳。183センチ、79キロ。左投げ左打ち。小学2年生から船木パイレーツで野球を始め、船木中では今治中央ボーイズに所属。広陵では3年生の春の選抜大会からベンチ入り。大商大では1年秋からリーグ戦に出場。最速151キロ。球種はカーブ、スライダー、チェンジアップ、スプリット。

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