ソフトバンク 球団通算5500勝 前日5三振の柳田が走者一掃の二塁打

 「巨人3-6ソフトバンク」(1日、東京ドーム)

 節目の勝利を球界の盟主から奪った。ソフトバンクがプロ野球史上2球団目の通算5500勝。くしくも唯一、先を走る巨人から区切りの白星をもぎ取った。藤本監督は「歴代の監督、ホークスのOBが積み重ねたもの。記念すべき5500勝に監督をしていることに喜びを感じている」と勝利に浸った。

 5500勝を引き寄せたのはやはり柳田のバットだった。前日はプロ野球ワーストタイの1試合5三振。3度の得点圏などで前に飛ばすことができず、全て空振り三振に倒れた。一夜明け、2点リードの五回1死満塁。赤星の初球を捉え、左中間を破る走者一掃の二塁打で突き放した。

 「昨日の試合で5三振をしているのでコンパクトに当てにいった」。2011年から鷹の一員となった柳田は強いホークスの象徴でもある。積み上げてきた勝利の重みをかみしめながら、「その5500勝の中で何勝かに貢献できているのは誇らしいことです」とうなずいた。

 ◆球団通算5500勝 ソフトバンクが交流戦の巨人②戦に6-3で勝ち、球団通算5500勝(4885敗398分け)を達成した。プロ野球で巨人に次ぎ2球団目で、パ・リーグ球団では初。初勝利は1リーグだった南海時代の1938年9月6日金鯱戦。歴代監督では鶴岡の1773勝が最多で、2位は王の968勝。

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