西武・栗山が代打サヨナラ弾 5年ぶり劇弾で勝率5割復帰 辻監督も最大級の賛辞送る

 「西武3-2DeNA」(29日、ベルーナドーム)

 西武一筋21年目のベテランの勝負強さは健在だった。同点で迎えた九回無死、代打で登場した栗山巧外野手が右翼席に今季1号のサヨナラ本塁打。DeNAの平田に2球で追い込まれながら、続く落ちる球をすくい上げた。

 「スタメンでも代打でも、出番がくれば自分のスイングをする準備をしてきた」。サヨナラ本塁打は自身にとって2017年8月17日の楽天戦以来、3本目。球団にとっても3年ぶりで、ナインからの手荒い祝福にも「気持ち良かった」と笑顔を輝かせた。

 昨秋2000安打を達成したが、今季はオリックスとの開幕3連戦で9打数1安打に終わるなど低迷が続いていた。だが、先発出場した前日28日に今季初の1試合3安打で復調の手応えをつかみ、歓喜弾につながった。

 辻監督も「本当に助けられた。栗山の価値をまざまざと知らしめた」と最大級の賛辞を送った。交流戦は2カード連続勝ち越しとなり首位に浮上。勝率も5割に復帰した。「さらに勢いが出てくるんじゃないか」と指揮官が予感するほど大きな1勝となった。

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