近江 プロ注目・山田投打の活躍で初戦快勝 28日準決勝へ

 「春季高校野球近畿大会・1回戦、近江6-0奈良大付」(22日、紀三井寺公園野球場)

 1回戦2試合が行われた。今春センバツ準Vの近江はプロ注目右腕・山田陽翔投手(3年)が、6回を投げて1安打無失点&先制打と奮闘して初戦突破。28日の準決勝では、センバツ決勝で戦った大阪桐蔭と対戦し、リベンジを狙う。一方の大阪桐蔭は打線爆発で7回コールド勝ち。公式戦の連勝を28に伸ばした。

 絶対王者にリベンジを果たすためにも負けられなかった。投打で試合を支配したエース・山田。流れを一度も渡すことなく、センバツ王者・大阪桐蔭への挑戦権を手にした。

 「4番・投手」で先発出場。まずは、快投で攻撃のリズムを作った。初回、先頭打者を左飛に仕留めると、その後は連続三振を奪い三者凡退。直後の攻撃、2死一塁で打席を迎えると、左中間を破る先制の適時二塁打を放ち、主導権を握った。

 この日、直球の最速は146キロ。持ち味の力強い直球を軸に変化球を織り交ぜ、四回までは無安打に抑えた。「しっかりやるべきことをやった」と、6回を1安打無失点。仕事を果たし、七回から右翼の守備に就いた。

 もちろん準決勝の大阪桐蔭戦も先発予定だ。今センバツ決勝は1-18の大敗。夏の甲子園でのリベンジを誓っていたが、すぐさまやり返すチャンスが訪れた。前回対戦は準決勝の打席で左足に死球を受けた影響もあり、三回途中4失点で降板。今回は「コンディション的には問題ない。思いっきりできる」と万全の状態で臨む。

 公式戦負けなしの常勝軍団を倒し、夏に向けて弾みを付けたい。「(今春の甲子園)決勝で意識して、チームがどれだけ変わったのか、新たな節目の日になる」と山田。一丸野球で王者に勝つ。

 ◆山田 陽翔(やまだ・はると)2004年6月9日生まれ。17歳。滋賀県栗東市出身。174センチ、82キロ。右投げ右打ち、投手兼外野手。小1から治田西スポーツ少年団で野球を始め、栗東西中では大津瀬田ボーイズに所属。近江では1年夏からベンチ入りし、2年夏に甲子園出場。最速149キロ。50メートル5秒8、遠投100メートル

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