ヤクルト 八回一挙9点で大逆転 サンタナ離脱も打線一丸 今季もマツダで大暴れ貯金「2」
「広島5-9ヤクルト」(28日、マツダスタジアム)
序盤からの鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように、何度も何度も傘が揺れた。ヤクルトは、八回の猛攻で一挙9得点の大逆転劇。口火を切ったのは、4番・村上宗隆内野手だった。「チャンスだったので、コンパクトに走者をかえすことだけを考えて打席に入りました」。昨季から続くマツダとの相性はこれで11勝2敗1分となり、今季も敵地で大暴れだ。
相手の乱調を見逃さなかった。2点を追う八回。1死から3四球で満塁とすると、まずは4番が中前へ同点適時打を放つ。さらに塩見も四球を選ぶと、長岡が決勝点となる押し出し四球を選んだ。さらにオスナ、松本直、代走から出場していた山崎も適時打で続き、一気にたたみ掛けた。
敵地で“驚異”の強さを見せつけ、これで貯金「2」。3位浮上だ。トドメを刺したオスナは、米国で左膝半月板のクリーニング手術を行ったサンタナと毎日連絡を取っていることを明かし、「本人もできるだけ早く戻りたいという気持ちが強いので」と復帰を心待ちにした。仲間が戻るその日まで-。一丸となった打線で、勝利を重ねていく。




