八木沢荘六氏 佐々木朗に「あと3、4回は完全試合できる」ロッテ完全試合のレジェンド

 ロッテ完全試合のレジェンドも、佐々木朗が前人未到の記録を達成する瞬間を楽しみに待っていた。「これは絶対やるぞと思ってました」。1973年10月10日・太平洋戦で完全試合を決めた元ロッテ投手・八木沢荘六氏(77)=現日本プロ野球OBクラブ理事長=も期待した2試合連続の偉業は、幻と消えた。

 「あと1イニングぐらいは…とも思いましたけど、内情が分からないので良い悪いは言えない」

 指導者を含めプロ野球8球団に在籍したが、今も野球教室などで着るユニホームはロッテのもの。愛着ある古巣が注目されることを喜ばしく思う。自身が達成した当時を思い出し「全然注目されなかった。新聞記事も小さかったし、テレビのインタビューもなかった。さみしいもんでしたよ」と苦笑いする。

 「あと3、4回は完全試合する可能性がある」という後輩に助言も。「スピードボールを得意球と思わないこと」。剛速球があるからこそ変化球が生きる。さらなる飛躍を願い、そう付け加えた。

 ◇八木沢 荘六(やぎさわ・そうろく)1944年12月1日生まれ、77歳。栃木県出身。現役時代は右投げ右打ちの投手。作新学院、早大を経て66年度第2次ドラフトで東京オリオンズ(現ロッテ)に1位指名され入団。73年に完全試合を達成。同年、最高勝率(・875)。79年に現役引退。プロ通算394試合、71勝66敗8セーブ、防御率3・32。92年から94年途中までロッテの監督を務めた。

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