和歌山東・麻田 魂の4ポジションで初出場初星導いた 米原監督「ほめたい」
「選抜高校野球・1回戦、和歌山東8-2倉敷工」(19日、甲子園球場)
1回戦3試合が行われ、春夏通じて初出場の和歌山東は延長十一回に打線が爆発して聖地初白星を飾った。エース・麻田一誠投手(3年)が、4ポジションを守り3度マウンドに上がるなどフル稼働。「魂の野球」で最後まで集中力を切らさなかった。米原寿秀監督(47)は和歌山商(旧県和歌山商)を含め自身2度目の甲子園で初勝利を飾った。
二塁へのゴロを打たせ、一塁塁審のアウト判定を確認すると力強くグラブをたたいた。延長十一回の熱戦を締めくくったのはエースの麻田だ。初の聖地で躍動し、仲間と笑顔で校歌を歌いきった。
「勝った喜びもあるんですけど、自分が最後まで投げられなかったのが悔しかった。70点ぐらい」
エースとして1度もマウンドを譲りたくなかったが、4ポジションをこなすフル稼働でチームを救った。横手から、相手打線を幻惑する投球術で的を絞らせず、七回まで2安打1失点。八回には公式戦初となる、二塁と遊撃の守備にも就いた。九回には再びマウンドへ。三者凡退に抑えて攻撃の流れを作った。
ベンチに戻せない絶対的エース。延長十回には右翼の守備に就き、延長十一回2死一、二塁のピンチで3度目の登板。チームの合言葉でもある「魂の野球」を体現し、勝利に導いた。
創部13年目で悲願の甲子園初白星。創部当初から指揮を執る米原監督は「新しい1ページを刻んだ。(選手を)ほめたい。この子たちはベスト8を目指しています。正直うれしいですが次があります」と先を見据えた。
目標のベスト8まであと1勝。「2回戦でも自分の打たせて取るピッチングをやっていく」と麻田。次こそ、マウンドに立ち続けて勝利を呼び込む。
◆麻田一誠(あさだ・いっせい)2004年4月10日生まれ、17歳。滋賀県野洲市出身。175センチ、74キロ。右投げ左打ち。投手。小2から野洲キッドで野球を始め、野洲北中では守山リトルシニアに所属。和歌山東では1年春からベンチ入りし、2年秋からに背番号1。最速134キロの横手投げ。50メートル6秒2、遠投90メートル。




