DeNA・大貫 ロジン指摘受けた後に被弾 精神面で「いい勉強に」追いロジンできず

先発の大貫(撮影・中田匡峻)
初回を無失点で終えた大貫(撮影・中田匡峻)
1回、山崎の投ゴロを処理する大貫(撮影・中田匡峻)
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 「オープン戦、楽天5-3DeNA」(12日、草薙総合運動場野球場)

 先発したDeNA・大貫晋一投手が、予定通りの5回を投げきり、5安打5奪三振3失点だった。

 初回三者凡退に抑える好スタート。二回も先頭の島内を空振り三振に斬るも、次打者・小郷の初球後、楽天側から指摘が入り、審判がマウンドへ。大貫は「ロジンで手元がもやっとするじゃないですか。それで『(バッターが)見づらいんで拭くとか、払うとか少ししてくれ』という話でした」と説明した。

 直後、小郷の二球目。高めの直球を右中間に運び込まれ同点ソロを浴びた。「予期せぬ事態になっても気持ちをもう一回入れ直して自分のピッチィングができないといけないというのが、いい勉強になりました」と振り返った。

 静岡は第二の故郷でもある。神奈川県出身だが高校は静岡・桐陽高等学校。プロでも2年前に登板があった草薙球場だが「けっこう懐かしいなという思いがすごくありましたし、今日も高校の同級生とかが見に来てくれていたのですごくうれしかったです。けれどちょっと結果が振るわなかったので申し訳ないなと思います」と少し残念そうに話した。

 ロジンと言えば、昨夏の東京五輪で日本ハムの伊藤大海が韓国戦で似たような指摘を受けた。しかし伊藤は変わらずロジンを付け続け“追いロジン”と話題になった。大貫は「相当気持ち強いなと思いました。僕はできなかった。あれぐらい強靱(きょうじん)な精神力を付けたいと思います」とメンタル面の向上も掲げた。

 このまま行けば開幕2戦目の3月26日・広島戦(横浜)での登板が濃厚。「今日出た課題であったり、今までの克服できていない課題がまだあるので、開幕までにつぶしてしっかりしたいい状態で臨みたい」と言葉に力がこもっていた。

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