オリックス・宮内オーナー「新しい歴史を」“最後の説教”でナイン鼓舞!
「オリックス春季キャンプ」(13日、宮崎)
今季限りでの退任を表明しているオリックスの宮内義彦オーナー(86)が13日、宮崎キャンプを2年ぶりに訪問。室内練習場では首脳陣をはじめ、選手、スタッフらを集めて熱い言葉をかけた。オーナーとしての“ラストメッセージ”は、自ら「説教」と表現。「バファローズの新しい歴史を作ってほしい」とチームを愛する気持ちがあふれ出た。
室内練習場にチーム関係者全員が集合し、宮内オーナーを中心として円ができる。誰もが真剣な表情で訓示に耳を傾けた。チームを愛するオーナーらしく、厳しくも優しい言葉でナインを鼓舞した。
「昨年の優勝はもう歴史ということで、過去のこと。みなさんには今年、バファローズの新しい歴史を作ってほしい」
オーナーは報道陣に、この日の訓示を「説教」と表現。チームを思う宮内氏らしく、あえて「過去のこと」と厳しく感じられる言葉もぶつけた。ただ、孫を見るような温かい目でエース・山本らのブルペンを見守り、帰る直前には昨季の優勝パネル前で記念撮影を行うほど、やはりチームを愛している。
投球練習後に談笑した山本は「すごく応援してくださっている。とにかく全力で頑張りたい」と改めて決意。選手会長の吉田正は「オーナーの気持ちに応えられるような一年にしたい」と、昨季は届かなかった日本一での胴上げを誓った。
宮内オーナーは来年以降もキャンプ地には足を運ぶ考え。それでも、今季限りで退任するためオーナーとしてはラストシーズンとなる。“説教”に発奮したナインが、最高の胴上げをしてくれるはずだ。


