日本ハム・新庄ビッグボス 外野手へ金言3カ条 指導に万波感激「究極」
「日本ハム春季キャンプ」(5日、名護)
日本ハム監督の新庄剛志ビッグボス(50)は5日、沖縄県名護の「BIG」組の練習に帯同。外野手に金言を伝授した。熱く語ったのは打球にチャージする際の注意点。(1)ボールに合わせず、100%のスピードで(2)ランナーとサードコーチャーを見る(3)ボールを取ったら右脚を後ろに引く-の3カ条。一方でコーチ陣には「オレが言ったことを伝えきれないのが嫌」とダメ出しする一幕も見せた。
実戦に即した総合守備練習。ビッグボスは外野手を集めた。熱く語ったのは、打球にチャージする際の3つの注意点だった。
「ボールに合わせてスピードを緩めず。エラーしてもいいから100%のスピードで」
「ランナーとサードコーチャーを見る。ずっとボールだけを見ると体が硬くなる」
「ボールを取ったら右脚を何も考えず後ろにもっていく」
二塁走者の生還や、一塁走者の三塁進塁を防ぐチャージ論。スピード、コーチのけん制、すぐに投げられるように右脚を引く。実践した今川は「100%のダッシュでチャージすることでコーチに手を回させない抑止力になる」と話し、「これを最低限のレベルにしないと」と誓う。万波は「予想を上回るような、ていうか究極」と目を輝かせた。
一方でダメ出ししたのはコーチ陣に対して。ノックのミスが目立った稲田内野守備走塁コーチに対して、外野芝の上で大の字になって“抗議”。報道陣に「しっかり成功させないと選手が疲れる」と解説。「ちゃんとしてー」と大声で伝えた。
昼休憩中に生出演したGAORAの中継では、ノック後のグラウンド整備を選手でなくコーチがするという取り決めが浸透していないことに不満顔。「コーチ陣がダメ。オレが言ったことを伝えきれないのが嫌」と訴えた。
コーチ陣にまで注文を付ける背景は「選手を少しでも休ませるため」。キャンプ2日目には1点を奪う走塁術。そしてこの日は1点を防ぐ防御術。徐々にベールを脱ぎ始める“新庄流”は選手ファーストで緻密で実戦的だ。





