楽天・マー君の逆襲 昨季4勝どまりも今年は「数段上」 日米通算200勝あと「19」
楽天・田中将大投手(33)が29日、仙台市の楽天生命パーク宮城で自主トレを公開した。オンラインでの取材に応じ、「昨シーズンの投球内容というものが不甲斐なかったので、そこをもう1段階、2段階上げていけるように」。4勝に終わった昨シーズンからの巻き返しを誓った。
昨年1月に8年ぶりとなる日本球界&古巣・楽天へ復帰。13年にチームを初のリーグ優勝、日本一に導いた後にメジャー通算7年間で78勝を挙げた右腕にかかる期待は大きかった。
しかし、防御率3点台と安定した投球で試合は作るものの、打線とうまくかみ合わず、勝ち星は思うように伸びなかった。結果は4勝(9敗)止まりと苦しみ「正直何度も振り返って、今は振り返りたくない」と悔しさをにじませた。
それでも昨季の後半戦は「ようやく自分のいい感覚というものがつかめだしてきていた」と徐々に手応えを感じ、「その部分を継続しながらさらにいいものを作る」と決意。このオフは「直球をいいバランスでしっかり投げられるようにする」とテーマを掲げ、ブルペン入りするなど精力的に取り組んできた。
昨年は入団時期の影響でチームへの合流が遅れたため「スケジュール感はいつもより早め早めを意識しながら調整してきました」と自身9年ぶりとなる2月1日のキャンプインへ向け準備を進めている。そして「去年の今頃よりは数段上のところに今は自分を置くことができていると思います」と自信を口にした。
日米通算200勝まで残り『19』に迫る右腕は今季の目標を「日本一」に定めた。「もっとできると思ってるんで」。そう自分を奮い立たせるように力強く語った背番号18。自身そしてチームとして2度目のリーグ優勝、日本一を目指し突き進んでいく。