東洋大姫路は14年ぶりの春切符 有終の藤田監督「この日を待っていた」

センバツ出場を決めた東洋大姫路ナイン(撮影・石井剣太郎)
関係者から祝福される東洋大姫路の藤田明彦監督(左)(撮影・石井剣太郎)
センバツ出場を決めた東洋大姫路ナイン(撮影・石井剣太郎)
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 「選抜高校野球・選考委員会」(28日、大阪市内)

 東洋大姫路が08年以来14年ぶり8度目の出場を決めた。吉報を受けた藤田明彦監督(64)は、姫路市内の同校グラウンドで選手に「おめでとう」と声をかけると「14年間この日を待っていた。やっと甲子園に戻れる」と感慨深げに語った。11年夏以来の甲子園へ思いをはせ、「ありがとう」と声をつまらせた。

 同校での指導は残り1カ月余りとなる。のべ20年間コンビを組んだ三牧一雅部長(65)とともに、3月末での退任が決まっており、今大会が最後の指揮。1977年夏に全国制覇した名門も、近年は低迷が続いたことで「長い間、つらい日々を過ごした」と言う。

 恩師の思いを誰より感じていたのは教え子たちだ。主将の岡部虎尉内野手(2年)は、昨年8月に監督勇退を告げられ、翌朝にナインに「最後に甲子園で指揮を執ってもらおう」と話したという。その日のウオーミングアップから「意識が上がった」という転機が、秋季大会の躍進につながった。

 140キロ超の速球を中心にチームをけん引したエースの森健人投手(2年)は、169センチの小柄な体を昨秋から3キロ増量してパワーアップ。「スピードも変化球の精度も、大会トップレベルと争えるように頑張りたい」と意気込んだ。

 同校のセンバツ成績はベスト4が最高。春夏計5度、甲子園に率いた同監督は「まず3つ勝ってそれに並びたい」と目標を掲げたが、教え子はその先を見据えている。主将の岡部は「一日でも長く監督さんと野球をしたい。もちろん優勝を目指したい」と力強く誓った。

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