NPB選手だけで50人超感染 どうなる?コロナ禍のキャンプ 岡氏は「若手選手のケアを」

 プロ野球界を新型コロナウイルスの猛威が襲っている。この日も阪神の新守護神候補・岩崎、中日からFA移籍したソフトバンク・又吉、西武・金子らが感染。すでに各球団はキャンプ1、2軍のメンバー振り分けを行っているが、合流時期が未定でスタートに間に合わないなど大きな影響を及ぼしている。

 第1クールから紅白戦などの実戦を予定している球団もある中、広島、阪神、オリックスで長くコーチを務めてきたデイリースポーツ評論家・岡義朗氏は「こればっかりは国全体のことだから」と前置きした上で「気をつけなければいけないのは、コロナにかかってしまった後。ペース配分であったり、用心せなあかんことはあるよね」と語った。

 「特に1、2、3年目の選手たちは遅れを取り戻そうとして、無理にペースを上げて故障してしまう。ピッチャーでもいきなり全開で投げて肩を痛めてしまう選手というのは過去にもいた。ベテランや実績がある選手はある程度、目標に向けて調整できるけど、若手選手は競争下におかれるわけだから。それぞれで立場も違うし、ペースだけ気をつけないといけない」と解説。首脳陣が取り組むべきこととして、焦りが生じる選手たちのメンタルケアができるか、そしてペース配分をしっかり見極められるかがポイントになりそうだ。

 一方で「怖い」と岡氏が指摘したのが発熱による影響。「よく球界では1日の発熱で元に戻るのは3日かかる。2日ではその倍になるということはよく言われてきた。それだけ筋肉がダメージを受けてしまうんだよね」。岡氏自身も南海での現役時代、1月末の発熱によりキャンプインが10日ほど遅れたことがあり「その年は本当に走れなかった。体がフワフワして地に足がついていないような感じ。ドカベン(香川伸行)よりも遅かった。それだけ発熱の影響というのはあるんよ。プロは熱を出してゼロになったとしても、100の力で戦わないといけない。だからコロナにかかって熱が出たとしても、本当にその後が大事になると思うよ」と明かす。

 3月25日の開幕まで各球団、どう調整を進めていくか。選手の状態を見極めることも、首脳陣の大きな仕事となりそうだ。

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