センバツ 21世紀枠候補9校を発表 今秋滋賀大会8強の伊吹などが選出

 日本高野連は10日、来春の第94回選抜高等学校野球大会(来年3月18日開幕・甲子園)の21世紀枠候補9校を発表した。近畿地区では今秋滋賀大会8強の伊吹が選出された。出場となれば、春夏通じて初の聖地となる。21世紀枠で出場する3校は、一般選考の28校と明治神宮大会枠の1校と合わせて、来年1月28日開催予定の選考委員会で決まる。

 吉報を受けた伊吹・野村勇雄監督(50)は「当然うれしい。ここに来るまでは先輩たちのおかげで、その子たちの顔が浮かんできます」と頬を緩めた。

 日本百名山の1つである伊吹山の麓にあり、冬には大量の積雪に見舞われる同校。雪が積もると、伊吹ナインは小学生の“ヒーロー”になる。「安全に通学できるように」と早朝6時半から近くの大原小の通学路で除雪作業を実施。約1時間半、黙々と道を作り小学生の安全を守る。指揮官は「こういった取り組みが地域貢献につながったのかな」と目を細めた。

 12月中旬からグラウンドは雪一面で真っ白。ボールを触れない間は、工夫を凝らして鍛錬を積む。「冬の練習は飽きてくる。なんとかモチベーションを保たないと」。ユニークな練習の1つがサッカー。「下半身強化と雪を溶けやすくする目的がある」と長靴を履いて雪上を駆け回り“一石二鳥”のトレーニングで足腰を鍛える。

 今秋の滋賀大会では3回戦までの3試合を全てコールド勝ち。準々決勝で近江に九回サヨナラ負けを喫したが「冬のトレーニングがつながっている」と地道な練習が実を結び、強打で勝ち上がった。

 「近畿の代表として選んでいただけたので、より気を引き締めていきたい」と指揮官。初聖地への期待を胸に、一冬を越える。

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