マスターズ甲子園2年ぶり開催 選手宣誓は宮崎選抜の親子 息子はコロナ禍で甲子園目指せず

2年ぶりに開催されたマスターズ甲子園=甲子園(撮影・佐々木彰尚)
マスターズ甲子園で先発した能代・山田久志氏=甲子園(撮影・佐々木彰尚)
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 高校の硬式野球部OB、OGらによる全国大会「マスターズ甲子園2021」が4日、甲子園球場で開幕した。2020年大会は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、2年ぶりの開催。18チームが出場し、計827人の各校のOB、OG(うちマネジャーが14名)が聖地で白球を追いかける。

 開会式では、宮崎県選抜・宮崎工OBの坂元栄二郎氏(50)と、高校3年の夏にコロナ禍に見舞われ、地方独自大会で最後の夏を終えた宮崎農OBの坂元皇太氏(18)が選手宣誓。母の遺影を手に持ちながら“3人”で憧れの舞台に立った。

 天国の母にささげる宣誓だった。宮崎県選抜として憧れの甲子園への出場が決まった10月1日。母・たけ子さん(享年50歳)が病気により他界した。「(野球を続けた)12年間サポートしてもらい、これから恩返ししていこうと思っていた」と皇太氏。選手宣誓では「ずっと応援してくれた母のためにも、この聖地、甲子園で全力でプレーすることを誓います」と宣言。夢舞台に立った姿を見せることはかなわなかったが、「甲子園で元気にプレーしている姿を届けたいなと思います」と躍動を誓った。

 宮崎県選抜は大会2日目第1試合に登場し、天王寺と対戦する。

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