二刀流挑戦の日本ハム・上原に新庄ビッグボスは「まずは楽しむこと」 投手一本には戻らない

 契約更改を終え、来季の抱負を語る上原(代表撮影)
 契約更改を終え、来季の抱負を語る上原(代表撮影)
 巨人とのオープン戦に登板し、元木、二岡、後藤の巨人打線を三者凡退に抑えた阪神・新庄=1999年3月
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 来季二刀流に挑戦する日本ハム・上原健太投手が2日、契約更改交渉に臨み、100万減の年俸1600万円でサイン。新たなチャレンジに新庄ビッグボスからは「まずは楽しむこと」と背中を押され「違うと思ったり、こうじゃないと思ったらまたピッチャーに戻ればいいから、ピッチャーだけやればいいから」と言われたことを明かした。

 だが不退転の覚悟で臨む来季だけに「僕の中ではいやいやいやみたいな(笑)。覚悟を決めたんだったら、それでやって駄目だったら野球が終わるって思ったので。1回決めたら最後までやります」と宣言。すでに秋季キャンプでは投打両部門で練習に励んだが「実際に動いてみて、とんでもなく疲れる。今までやったことがない動きをするので、結構、疲労がすごくて。これキャンプ入って、シーズン入ったらとんでもないなと思ったんですけど、そこに慣れるしかないな。早く慣れなきゃいけないと既に今は焦っています」と明かす。

 決断は栗山前監督の一言からだった。10月18日に出場選手登録を抹消された際、「『おそらく今日が最後になると思うから思っていることを言わせてくれ』と言われて、『お前は両方やった方がいい』と仰っていただいた。絶対にその方が僕としては絶対にプラスになるって言っていただいた」と明かした上原。秋季キャンプ中には稲葉新GMから「どうする?」と問われ、「そこから2日間くらい考えても踏ん切りつかなかったので、やってしまえというか。せっかくこんなチャンスがあるんだったら断って野球人生が終わったら後悔するかなと思った」と経緯を語った。

 理想とするのは今年、メジャーを席巻したあの男の姿ではない。「もちろん160キロ投げてホームランを40本打てるんだったら大谷翔平になりたいって言いますけど、タイプは全然違うので。僕は僕で、できることをしっかりやりたいと思っている。足だったり、肩だったり、そういうところは一番アピールできるんじゃないかと思う。違う形で二刀流とは言わず、ひと言で言うなら便利屋というふうに。上原がいるからここで使えると思ってもらえるような、まずはそこから入りたいと思っています」と力を込めた上原。2015年度ドラ1左腕が覚悟を決め、新たな働き場所を求めていく。(金額は推定)

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