星野仙一記念館が閉館、手塩にかけた元楽天監督・平石洋介氏らが訪問

 星野仙一記念館の閉館に駆け付けた西武・平石洋介コーチ(撮影・山口登)
星野仙一氏の阪神監督時代のユニホームなどが展示される(撮影・山口登)
星野仙一記念館の最終日には。多くのファンが駆け付けた(撮影・山口登)
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 中日、阪神、楽天の監督を務め、2018年1月に70歳で亡くなった星野仙一氏のゆかりの品を展示してきた岡山県倉敷市の「星野仙一記念館」が30日午後4時に閉館した。星野さんの故郷で08年に開館し、のべ50万人が来館し、ファンの聖地としての役割を果たしてきたが、星野氏の友人で運営に携わってきた延原敏朗さん(80)が高齢になり管理が難しくなったことなどから閉館を決めた。収蔵品は倉敷市が管理を引き継ぐ。

 最終日には多くのファンとともに、元楽天監督で星野氏の教え子でもあった西武・平石洋介打撃コーチ(41)が来館。今秋、ソフトバンクから西武に移籍した平石コーチは、「今の僕があるのは星野さんのおかげ。最後に来ようと思った」と話した。星野氏が亡くなった後も何度も訪れ「自分の道を決断する時にはいつも(延原)館長に報告させてもらっていた。星野さんと話しているようだった。(楽天の)監督になった秋にも来て、もう一度頑張ろうという気持ちになった」と節目ごとに訪れた思い出の場所だったと明かした。

 また、星野氏の母校、倉敷商の4年後輩で同校元監督、OB会長の長谷川登氏(70)は、中日時代にもらったバットを寄贈していた。「めちゃくちゃ怖くてめちゃくちゃ優しい人だった。明大に行ってからも投手が使用したボールをためて持ってきてくれた。当時は貴重だった」と思い出を語った。

 多くのファンも閉館間際まで亡き闘将をしのんだ。阪神の本拠地、甲子園在住の白野正仁さん(55)は、家族3人で阪神時代のユニホーム姿で訪問。「ここで星野監督にお会いして写真も撮ってもらった。何度も来ていたのでさみしい」と閉館を惜しんでいた。

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