オリックス・宗、気迫マルチ 4試合連続安打で打率・353
「日本シリーズ・第4戦、ヤクルト2-1オリックス」(24日、東京ドーム)
試合には敗れたが日本シリーズ男のような活躍で、オリックス・宗が2安打と気を吐いた。1点を追う六回2死一塁。フルカウントから石川の決め球、シンカーを捉え右前へ。サンタナが打球処理にもたつく間に一走・福田が快足を飛ばし、本塁に滑り込み生還。スコアボードに「1」が刻まれると、若武者は塁上で手をたたいて喜んだ。
だが勝利にはつながらなかった。「なんとか塁に出られるように。それだけでした。いい集中力で、打席に関しては送れていると思うので。あと何戦になるか分からないけど集中していこうと思います」。必死に気持ちを切り替えた。
初出場の日本シリーズで第1戦から4試合連続安打。この日2度目のマルチをマークし、今シリーズ通算17打数6安打、打率・353、3打点。「短期決戦なので、深く考えずに、目の前の投手にタイミングを合わせて勝負する。それだけを考えてます」。打てなかった打席を引きずらず、切り替えができているからこそ、対戦経験のない投手が来ても結果を残せている。
チームは崖っぷちに追い込まれた。「あと3試合、3連勝できるように全員でやっていきたい」と宗。このままでは終われない。パ・リーグの覇者の名に懸け巻き返す。