東洋大姫路 倉敷商に競り勝つ エース森は3回無失点の好投
「練習試合、東洋大姫路3-2倉敷商」(23日、東洋大姫路グラウンド)
今秋近畿大会で8強入りを果たし、来春センバツ出場の可能性を残している東洋大姫路が、年内最後の練習試合を倉敷商、飾磨と行った。1試合目で今夏甲子園出場の名門・倉敷商相手に勝利。来年の3月31日付けで退任が決まっている藤田明彦監督は「打力アップを図って、走塁力も磨いていきたい」と攻撃力の向上を目標に掲げ、今年を締めくくった。
近畿大会1回戦で今夏準Vの智弁学園を6安打完封したエース・森健人投手(2年)は、倉敷商との試合に7回から2番手として登板。3回無安打無失点の好投で、春に向けて弾みを付けた。
3日の練習試合・履正社戦で右肘に死球を受けた以来、約3週間ぶりの実戦。それでも「コントロールと(球の)回転を意識して」と低めに力強く投げ込み凡打の山を構築。「変化球も使いながらなんとか抑えられました」と本調子ではないものの、テンポ良くアウトを重ねた。
「68キロから72キロくらいまでいけたら」と、今冬は食トレを取り入れる。間食にまんじゅうなどの和菓子を積極的に摂取し、約5キロの増量が目標。「走り込んで下半身を安定させたい」と強度の高いトレーニングと平行して行い、体作りを進めていく。
来春センバツ出場が当落線上の東洋大姫路。「ドキドキもあるし、不安もある」と落ち着かない日々が続くが、「選ばれることを信じて、春の甲子園までにもっとレベルアップできるように頑張りたい」と森。腕を磨いて吉報を待つ。